大丸心斎橋店ってどんなとこ?

1717年に下村彦右衛門正啓が今の京都市伏見区京町北八丁目77に呉服店 大文字屋を開業。1726年大阪心斎橋に進出。1728年に名古屋本町に名古屋店を開き、「大丸屋」(のち閉鎖)と称した。
1907年に大丸呉服店を設立。そして、1928年大丸と改称した。
大丸のマークはかつては○に大だったが、1983年の大阪の梅田店開店の際に現在の孔雀の羽根を図案化したCIマークに改められた。但し後述のように、社章は現在も「○に大」で、また一部店舗(下関大丸など)の外装にも「○に大」は健在である。
高度成長期は三越と並び「西の横綱」といわれたが、バブル崩壊ののち、業績は低迷。奥田務が社長就任後、不採算店閉鎖、人員削減に取り組み、収益力を業界首位級に押し上げた。
他の百貨店よりも一足早く1998年より事業構造改革に乗り出し、国内不採算店舗の閉鎖、海外からの撤退を行う一方、2003年には札幌店を開店し軌道に乗せている。
2007年3月14日に松坂屋(正確には松坂屋ホールディングス)との経営統合を決定。2007年9月3日に新たに株式移転方式で共同持株会社「J.フロント リテイリング株式会社」を設立し、その傘下に入った。

大丸直営の店舗は?

直営店
心斎橋店(1726年開店:大阪市中央区) - 本店、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の重厚な名建築。店舗面積37,490m2。
京都店(1912年開店:京都市下京区) - 店舗面積50,830m2
神戸店(1927年開店:神戸市中央区) - 元町・旧居留地、店舗面積50,656m2
東京店(2007年第1期工事により移転:東京都千代田区) - グラントウキョウノースタワー内、店舗面積34,000m2。2012年夏に第2期工事終了後46,000m2にまで増床予定。
新長田店(1977年開店:神戸市長田区) - 店舗面積9,091m2。神戸店の分店。
須磨店(神戸市須磨区) - 店舗面積13,076m2。神戸店の分店。1980年、(株)ダイマル須磨店として開店後2001年に直営化。
芦屋店(芦屋市) - 店舗面積4,300m2。神戸店の分店。1980年、(株)ダイマル芦屋店として開店後2001年に直営化。
梅田店(1983年開店:大阪市北区) - 大阪駅構内アクティ大阪ビル地下2階〜15階、店舗面積40,416m2⇒2011年に増床し64,000m2になる予定。
山科店(1998年開店:京都市山科区) - 店舗面積9,260m2。京都店の分店。「やましな店」。
札幌店(2003年開店:札幌市中央区) - 札幌駅南口JRタワー、店舗面積45,000m2。
ららぽーと横浜店(2007年開店:横浜市都筑区) - 店舗面積4,000m2。東京店の分店。食品売り場に特化した業態での出店。
浦和パルコ店(2007年開店:さいたま市浦和区) - 店舗面積4,000m2。東京店の分店。食品売り場に特化した業態での出店。

大丸心斎橋店は建築の名作?

心斎橋店、京都店は著名な建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの作品で、ことに心斎橋店は日本の百貨店建築の最高傑作として名高い。また、下村家の邸宅であった京都・烏丸丸太町上ルの大丸ヴィラ「中道軒」はチューダー・ゴシック様式の豪壮な建築として知られている。
心斎橋店、梅田店、京都店、神戸店等関西各店の「店」は「てん」と音読みせず「みせ」と訓読みする。それぞれ「しんさいばしみせ」、「うめだみせ」、「きょうとみせ」、「こうべみせ」となる。東京店、札幌店は対外的には「とうきょうてん」、「さっぽろてん」と読む(札幌市営地下鉄南北線・さっぽろ駅到着時の車内放送でも「だいまるさっぽろてんにおこしのかたは…」と放送されている)が、大丸社内では「とうきょうみせ」、「さっぽろみせ」と呼ぶことが多い。「みせ」と呼ぶのは大丸特有のものではなく、京都・大阪では昔はそれが通常であった。

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